奈良県桜井市にある長谷寺は西国霊場第8番札所で、花の寺としても有名です。長谷寺は正式名称を豊山神楽院長谷寺といい、 天武天皇のいた飛鳥時代の686年に開基である道明上人が天武天皇の病気の治癒を願って 西の岡と呼ばれる(現在の本長谷寺)ところに銅版法華説相図を置き三重塔を建立したのが最初とされています。 またその後727年に徳道上人が東の岡(現在の本堂付近)に本尊である十一面観音菩薩像を御祀りしたのが起源ともされているようで、 徳道上人を開基とする説もあるようです。 その後いつしか両方が一緒になって現在の長谷寺となって行ったという歴史を持っているようです。 また徳道上人は西国三十三ヶ所観音霊場・観音信仰の巡礼の開祖としても有名です。その影響でか、 古来より観音霊場として非常に幅広い信仰を集めてきたとされる長谷寺は、 その後華厳宗の東大寺の末寺となったり、法相宗の興福寺(道明上人はここの出)の末寺となったりという変遷を経て、 戦国時代の1588年頃から真言宗へと変わっていった歴史を持つようです。 現在は真言宗豊山派の総本山として、また有数の観音霊場としても有名です。 長谷寺の名前の由来は、古来よりこの土地が豊初瀬、泊瀬と呼ばれていたところから来ています。 また現在長谷寺が建っている山自体も初瀬山と呼ばれているようです。 その名前の美しさのように、ここはまた紅葉や新緑、桜、ぼたんなどの花が咲く花の寺としてもその名を馳せています。 中でも特に、長谷寺といえばぼたんといわれるように、約150種7000株とも言われるぼたんの花が、 境内のあちらこちらに咲き乱れ、その様子はなかなかものがあります。 ぼたんの花で言えば境内入り口の仁王門から本堂へ至る登廊の向かって右手に非常に多くのぼたんの花があり、 また五重塔から下ってきたところにある本坊でも数多くのぼたんを見ることが出来ます。 今回はそんな長谷寺のぼたんの花と、新緑の美しい風景をお届けします。
