永源寺は滋賀県東近江市永源寺高野町にある古刹で、臨済宗永源寺派の総本山です。 永源寺は南北朝時代の1361年に当時の近江守護職にあった佐々木六角氏頼が、 この地に伽藍を建立し、寂室元光(じゃくしつげんこう)禅師を開山に迎えて瑞石山永源寺と名づけたのが始まりといわれています。 最盛期には56の末庵と2000人余りの修行僧を抱えて隆盛を極めたものの、 その後室町時代の1492年、1563年と2度にわたる兵火による火災で焼失したため衰退しましたが、 江戸時代初期の寛永年間(1624〜1643年)に後水尾天皇の勅命を受けた一絲文守禅師が入山して中興の祖となり、 後水尾天皇と妻の東福門院(徳川和子)が帰依されたことと彦根城主・井伊家の庇護を受けたことにより復興を果たし、現在に至っているようです。 また永源寺は近くにある湖東三山(百済寺・金剛輪寺・西明寺)と並んで滋賀県屈指の紅葉の名所としても知られています。 近くにあり、同じように紅葉の名所でありながら湖東三山(湖東四山か?)と呼ばれなかった理由は、 湖東三山の三寺院がいずれも比叡山系列の天台宗寺院であるのに対し、 永源寺は臨済宗に属しているという宗教上の違いがあったものと思われます。 永源寺へは名神高速八日市インターを下りて、国道421号線を南下します。 愛知川に掛かる旦度橋を渡って左手にある民間駐車場で駐車料金400円を払い、永源寺参道に入ります。 そこから幡桃渓に掛かる大歇橋を渡り、120段の石段があり、十六羅漢がある羅漢坂と呼ばれる坂をしばらく登ってゆくと、 正面に総門が見えてきます。総門入り口には拝観料受付があり、ここで拝観料500円支払って中に入ります。 総門の次には山門と呼ばれている門が見えてきますが、この辺りの紅葉も見所のひとつです。 山門をくぐり、茶所と呼ばれている店の軒先を進むと、左手に鐘楼があり、石段の正面には枯山水庭園と禅堂がある ちょっとした広場に出ます。庭園横には本堂である方丈があり、さらに通路は奥に登りながら続いていて、 通路脇にある庭園を見ながら法堂、寂室元光禅師をお祀りしてある開山堂、右手に経堂を見ながら さらに参道を歩いて左手に茶筅塚を見ながら上の出口となります。 今回訪れた11月20日時点では永源寺の紅葉の完全な見頃時期には少し早い感じがして、 紅葉真っ只中のもみじやまだ緑のものが入り混じっている感じでしたが、 それでも境内には色鮮やかな紅葉があり、楽しませてもらいました。 永源寺の紅葉の見どころは総門入り口から山門の間の部分と、方丈からさらに奥の法堂付近の庭園の紅葉美が非常に見事でした。 一番の見頃時期は金剛輪寺よりも少し遅く、行った年では11月23日くらいではないかなと思います。
